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私が住む愛知県は、尾張御三家筆頭であった徳川家のお膝元でもあります。その歴史を感じる場所や街並みは、数多くあるかも知れませんが、今回は、私の事務所近くの徳川町界隈をご紹介したいと思います。愛知県在住の方には、新出来の交差点辺りといった方が解り易いかもしれません。情緒あふれる街並みや風情を残している魅力的な界隈です。

レポーター紹介
 建築家

名店「芳光」

まず、新出来の通りにある和菓子の名店「芳光」をご紹介します。以前は、地下鉄千種駅近くにありましたが、こちらに引越しされた様です。御主人は、京都の和菓子屋で修業され、茶人からの評価もとても高いお店です。ここでの一番有名な和菓子は、わらび餅です。柔らかい食感と和三盆を使った程よい甘さのあんこが絶妙で、のど越しが何とも言えません。夏のイメージが強いわらび餅ですが、芳光では7月~9月にはありません。これは冷やして食べるのではなく、食感を楽しめるよう常温で味わうためです。まだ味わったことのない方は、是非共、ご賞味ください。

  • 左:和菓子の名店「芳光」 右:常温で食感を楽しむ「わらび餅」
  • 左:和菓子の名店「芳光」 右:常温で食感を楽しむ「わらび餅」

徳川美術館

芳光から北へ、道1本入りますと、かつての尾張徳川家名古屋別邸である「徳川園」があり、その園内には、尾張徳川家に伝わる美術品や書物、刀剣が展示されている「徳川美術館」と「蓬左文庫」があります。徳川美術館は、徳川義親の寄付により昭和6年(1931年)に創設され、現在は、公益社団法人徳川黎明会が運営する私立美術館として、昭和10年に開館されています。60万石を領した尾張徳川家の歴代相伝の重宝等、収蔵品は1万件余りに及びます。代表的なものは、世界的にも有名な国宝「源氏物語絵巻」をはじめ、国宝9件、重要文化財59件等、その歴史と匠が織りなす技を見る事ができます。

  • 左:「徳川園」外周の板塀 右:「徳川美術館」
  • 左:「徳川園」外周の板塀 右:「徳川美術館」

徳川園の入り口は、かつての「表門」であり、徳川家の風格を漂わせています。また、古い徳川美術館の建物も、国の有形文化財に登録されています。

  • かつての尾張徳川家名古屋別邸「表門」
  • かつての尾張徳川家名古屋別邸「表門」

美術館の2014年4月の展示は、徳川宗春(尾張藩第七代藩主)生誕250年という事もあり、宗春の企画展となっています。当時の徳川将軍「吉宗」が質素倹約のお触れを出しても、宗春は祭りや芸能を奨励し、尾張藩は赤字財政に陥ってしまいます。その結果、吉宗から幽閉されてしまいますが、町民が生き生きとした活気溢れる生活の礎えも、宗春なくして無かったかもしれません。(ここの入館料は、JAF会員の割引がありますので会員証をお忘れなく。)

近世大名庭園

  • 左、右上、右下:池泉回遊式の日本庭園
  • 左、右上、右下:池泉回遊式の日本庭園

美術館の隣には、平成16年(2004年)に完成の近世大名庭園を再現した、池泉回遊式の日本庭園が広がっています。この都会の中にあっても、その景色は大変素晴らしいものです。滝から小川に水が流れ、池に繋がっています。立ち止まる場所が沢山あり、是非共、皆さんにも散策をお勧めします。

  • 左:緑の庭園を眺めながらのカフェ&バー「蘇山荘」 右:徳川園の緑豊かな自然と、龍仙湖を望む「ガーデンレストラン徳川園」
  • 左:緑の庭園を眺めながらのカフェ&バー「蘇山荘」 右:徳川園の緑豊かな自然と、龍仙湖を望む「ガーデンレストラン徳川園」

また、ここは庭に付設して、ガーデンレストランとガーデンホールがあり、結婚式の披露宴なども行われています。夜になれば庭園はライトアップされ、デートスポットとしても見逃せない場所である事は言うまでもありませんが、ご家族、ご夫婦でも優雅なひと時を味わってみませんか。

今回のレポーターを務めた建築家

久保田 英之(くぼた ひでゆき / Hideyuki Kubota)

久保田 英之 (くぼた ひでゆき / Hideyuki Kubota)
久保田英之建築事務所
名古屋市東区大曽根町29-11 共栄ビル5C
TEL 052-979-0755 / FAX 052-979-0756
www2.odn.ne.jp/kubota-art/toppage.htm
太陽の光、白い雲、スカイブルー、空気の流れ、月星の輝き、飛翔する鳥、ピアノの音色、影や香りなど……。建築に関わるベーシックな要素を見つめ直し活かす事で、「気持ちの良い暮らし」を求めて住宅設計をしています。
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