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2011年。大きな出来事のあった、その年の夏に、念願のパリ旅行をしました。あれほど大きな地震があると、普通は旅行などしないのかもしれないけれど、だからこそ、私は行って来ようと思ったのです。

このパリ旅行は、奥様との二人旅。奥様は先にパリに。私が到着した日、奥様がシャルルドゴール空港に迎えに来てくれました。約15時間のフライト。トランジットや軽い時差ぼけで、パリに到着した時は疲労困憊でした。少しお腹が空いていたので、奥様が買っておいてくれたクロワッサンとバケットサンドを口にしました。クロワッサンがすごく美味しい!何だこれっ?バケットも固いけど、なんだか日本のそれとは食感が違うぞ?!疲れていながらも、そんな驚きを強く受けた1日目の夜でした。
レポーター紹介
宮坂 英司
パリのブーランジュリー
パリのブーランジュリー
市内メトロのエコールミリテール駅から、歩いて数分の宿に泊まっていました。宿といっても、普通のアパートメントの1室。築40年も50年も経過している8階建ての住まい。しかもエレベーターなし。 毎日の食事は自分で手配。宿から歩いて数分のブーランジュリー(パン屋兼ケーキ屋)に買いに行きます。 パリのブーランジュリーの殆どは、対面販売。ガラスケースに並んだパンの中から、欲しいものを店員さんに伝え、取ってもらいます。『アン、クロワッサン、シルブプレ』(クロワッサン一つ、お願いします!)取ってくれたパンは、だいたい紙の袋に入れてくれます。バケットは基本的に固いですから、ちょっと乱暴に紙でクルクルっと巻いて、はい!と渡してくれますが、クロワッサンはそういう訳にはいきません。お店自慢のクロワッサンは、紙の袋に丁寧に包まれて渡されます。
  • パリのクロワッサンなど
  • パリのクロワッサンなど
クロワッサンは滞在期間中、何度も口にする事になります。いろいろなクロワッサンを食べましたが、どれも本当においしい。外皮も中もサクサクしていて、口に入ったとたん、バターの風味が口いっぱいに広がります。そのサクサクした食感を味わっていると、あっという間になくなってしまう。そんな感じでした。それ以来、私はクロワッサンの虜になってしまいました。

あのクロワッサンを探して

楽しかったパリ滞在を終えて、日本に帰国した後も、パリで食べたクロワッサンが恋しくなりました。 2011年以降、できるだけ週1回のお休みを取って、自分の時間、家族との時間を持つようにしてからというもの、ドライブがてらに、あちらこちらのブーランジュリーに行くようになりました。インターネットの食べログ、雑誌、特集本などでいろいろ調べて、今週は、ここのパン屋さんに行こう!あっちのブーランジュリーに行こう!と、毎週の楽しみになりました。 行ったブーランジュリーは数知れず。愛知県、岐阜県、三重県、もちろん他府県にも渡り、いろいろな所に行って、クロワッサンを購入しました。どこのクロワッサンも美味しいのです。 でも、基準は……『パリで食べた、あのクロワッサン』。 それに出会う事は、なかなかできなかったのですが、そんな中でも、より私の趣味に近い、クロワッサンをいくつかご紹介いたしましょう。
・パピパン(愛知県名古屋市)
パピパン(愛知県名古屋市)
名古屋市天白区にある、地下鉄植田駅から徒歩5分ほどの、小さなお店です。パンは基本的に対面販売。パリのお店の販売方法と同じです。ここのクロワッサンは、外皮はサクサクで、何層にも重ねた生地の造作が非常に丁寧。中は若干シットリしていて、パリで食べた感じとは少し違うようにも思えますが、一口食べると、バターの風味が口の中に広がる感じは、よく似ていて、わたしの趣味に合っています。他にも、いろいろ魅力的なパンがあり、種類も多く、バケットも美味しいです。お店はいつもお客さんでいっぱい。とても活気があって、良いお店です。
・ブーランジュリー ラスティコ(岐阜県岐阜市)
ブーランジュリー ラスティコ(岐阜県岐阜市)
ここのクロワッサンは、外皮がサクサクなのは勿論の事、中がサクサクなのが特徴的です。生地が何層にも、丁寧に重ねられていて、パン職人さんの丁寧な仕事を窺い知る事ができます。口に含んだ時のバターの風味は、それほど強くありませんが、しっかり感じる事ができます。最初食べた時、『これは、パリのあのクロワッサンに近いかも?』と思いました。ここのお店は、バケットも美味しくて、職人さんの名前がついた商品もいくつかあります。夕方に行くと、あまり商品が並んでいない事も多くて、それだけ人気のあるお店なのだと思います。ここのマフィンも私は大好きです。
・ブーランジュリー アキコ(岐阜県恵那市)
ブーランジュリー アキコ(岐阜県恵那市)
このお店は、偶然見つけたといってもいいくらいの、山中の町から外れた所にあるブーランジュリーです。恵那インターをおりて、大正村の方向に、車で15分ほど走ると出会う事ができます。ここのクロワッサンは、外皮も中もサクサクで、口に含んだときのバターの風味も秀逸。翌朝食べても、しっかりサクサクな感じが残っている、優秀なクロワッサンです!ここのお店も、それほど大きなお店ではないので、土日ともなると、お客様でいっぱいになってしまいます。バケットも優秀で、とても美味しく、このお店のお勧めは、ハムや卵をサンドしたバケットサンドです。特徴的なのは、表面がサクサクで、何かがついているのです!お店の方にお聞きしたところ、餅粉をまぶしているようで、パンを焼くと、そこがサクサクになるのだそうです。独特の食感でとっても美味しいですので、皆様も是非!
・ブーランジュリー アンテテ(愛知県一宮市)
ブーランジュリー アンテテ(愛知県一宮市)のクロワッサン ブーランジュリー アンテテ(愛知県一宮市)
ここのブーランジュリーは、確か雑誌で発見したのが最初でした。ここのクロワッサンは、『あのパリのクロワッサン』に本当に近いと思っています。外皮、中のサクサク加減もそうですが、口に含んだときに広がるバターの風味は、口だけでなく鼻にもふっと広がって、本当に幸福な感じになります。ここのお店は11時開店と他のお店に比べて、開店時間が若干遅いのですが11時に開店すると、絶え間なくお客さんがお見えになって、お昼を過ぎると大半のパンが売り切れてしまい、せっかくお店に行っても、クロワッサンを買う事ができない、なんて事も多々あります。 ここはバケットも美味しいです。ただ、職人さんのこだわりなのでしょうか?それほど沢山の種類のパンは作られません。また、数も沢山ではありません。ドイツパンのような固い種類のものもありますが、毎回同じものがある訳でも無さそう。お店の名前『アンテテ』は、フランス語で頑固を意味するのだそうです。このお店、夏はクロワッサンがありません。気温が25度以上になると、思うようなクロワッサンができないのだそうです。これこそ『こだわり』。夏はここのクロワッサンを食する事ができません。私が個人的に美味しいと思っているクロワッサンの第一位は、ここ、アンテテさんのクロワッサンです!
最後に、美味しいブーランジュリーを見分ける方法を伝授しましょう!あなたがクロワッサンを買ったときに、それを紙に包んでくれるかどうか、です。クロワッサンは、バターを多く使いますので、いわば油っぽい。紙で包めば、ある程度、油分を取ってくれます。だからこそ、翌朝も美味しくいただける。ビニールに包まれると、サクサク感が全く無くなって、翌朝ベトっとなってしまうのです。皆様も一度、ご近所のパン屋さんが、クロワッサンをどう包むか、試してみて下さいね。私のクロワッサン探訪。第2弾を乞うご期待!

今回のレポーターを務めた建築家

宮坂 英司 	(みやさか えいじ/ Eiji Miyasaka)

宮坂 英司(みやさか えいじ/ Eiji Miyasaka)
株式会社 アトリエ創一級建築士事務所
(スタジオ)愛知県一宮市木曽川町玉ノ井稲荷浦39番地
TEL 0586-52-2220 / FAX 0586-87-8900
(オフィス)愛知県一宮市木曽川町玉ノ井四ツ辻西1番地 サンシャトーYUTAKAビル1階
TEL 0586-84-3551 / FAX 0586-84-3552
www.atelier-soh.com
愛知県一宮市で活動をしています、アトリエ創一級建築士事務所の宮坂です。住宅設計を中心に活動していますが、最近はお店や事務所の設計などもさせて頂けるようになりました。愛知県、岐阜県、三重県を中心にして富山県や和歌山県、関西圏でもお仕事をさせて……
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